ピラニア概論


ピラニア飼育初心者や、初心者と見られたくない人向けのピラニア概論です。管理人の経験と何らかの情報を根拠に書きました。間違ってたら笑ってあげてください。なるべくこれが絶対!みたいな言い方はしないようにしたつもりです。各種雑誌の情報や、Webサイトの情報、お店の人の話など、不確定なことをやけに断定しているところよく見ます。なるべく幅広く、いろいろな情報を得るようにして、何よりも自分の経験を大事にしてくださいね。 (文章長すぎ!)



ピラニアについて、一般的にピラニアとは、カラシン(Characidae)の1グループである、セルラサルムス亜科(Serrasalminae)13属あるうちの4属(Pygocentrusピゴケントルス属・Serrasalmusセルラサルムス属・Pristobryconプリストブリコン属・Pygopristisピゴプリティス属)と、Catoprionカトプリオン属に属している、肉食傾向の非常に強い魚を指すことが日本では一般的です。"ピラニア科"が世にあるわけではないのです。


ピラニアの名前の由来は、ブラジル(ポルトガル語か原住民の言葉)での「Piranha」から日本語に定着した名で、piraは魚,ranha(sanha)は歯を意味するそうです。発音をカタカナで表すと、“ピラーニャ”が近いようです。各ピラニアの日本語名は、南米現地で発行されたインボイスや、問屋、小売店がつけた名前で売られているため、混同されることが多いです。そのため種の判別は初心者にはキビシイ。お店の人でも分からないまま売っていることが多々あるので、ベテラン飼育者やマニアに聞くと一般多数的に呼ばれている名称を教えてもらえます。逆に安く良い状態で珍しい掘り出し物のピラニアが見つかるときもあります。

また、見た目の体色や体型からブル〜、バイオレット〜、スーパーブラック〜、ダークブラック〜、パープル〜、イエロー〜、オニギリ〜、スポット〜など、ピラニアの名称に接頭語・接尾語が付加されて売られることが多いです(よく見る例→バイオレットブラックピラニア、オニギリピラニアなど)。
もちろんポルトガル語や英語名を日本語読みしているため、同一のものでも人により現地の発音に近い読み方をしたり、ローマ字読みをしたりで、若干呼び方が異なります(ナッテリーとナッテレリなど)。


日本でピラニアといったら、ピゴケントルス属のnattereri(ナッテリー・ナッテレリ)のことを指すことが多く、この種は東南アジアや日本国内でブリード(養殖)されたものが安価に出回っています(←最近東南アジアからの輸入は微妙・・・)。ゲームセンターのUFOキャッチャーなどでも出回るほど安価になっています。

しかし、その他のほとんどの種が南米現地からの野生採取ものであり、食性から同一の箱で輸送することがほぼ不可能で、梱包が大掛かりで重量もあり輸送費が高くなります。またバカ売れするほど一般的な人気ではないため、熱帯魚屋さんの水槽を単独で長期間占領してしまいます。これらのことから供給量がとても少なく、値段は熱帯魚全般から見ても非常に高いです。
そのため、逆にこのサイトを見ているような一部マニアにはコレクション価値が高く、数十万円を出して仕入れようとする方もいます。 また、学術論文や一般熱帯魚雑誌・事典にも載っていないピラニアもいたり、判別が困難なものも日本に入ってきたりします。そういうピラニアはSPとして売られることがあります。SPと名が付いても実は世に知られている一般的なピラニアだったり、頻繁に見るようなピラニアだったりすることはあります。(ちなみにSPとはspeciseの略と言われていて、学名不詳(未分類・名前が決まってない・名前が分からない・改良種など)を意味します。specと略されているときもあります。))
また私自身は、ピラニアのアルビノ個体やその情報を聞いたり見たりしたことはございません。


ピラニアのサイズについて、ピラニアは種によって最大30cmとか、50cmとか言われることが多いですが、水槽下では世間で言われている最大サイズの50%から75%くらいまでの成長を目安に考えてよいと思います。ナッテリーに代表されるピゴケントルス属は、体長15cm程度までは非常に早い成長を数ヶ月の期間で見ることが出来ます。しかし多種の幼魚や15cm前後まで成長したピラニアは、水槽下での成長は遅くなりますが、長年かけて数cmずつ成長をするところを見ることはできます。また多くの飼育者からは、ブラックピラニアに代表されるSerrasalmus系は、水槽下では非常に成長が遅い、と言われています。ピラニアはじっくりのんびり飼える魚でもあります。
以下にピラニアピラヤ(Pygocentrus piraya)を例に、体の器官等を紹介します (各番号にマウスを当てると名称が表示されます。)。もっと詳しい魚の形質や、魚の大きさの各種測定基準についての解説は、UODASが参考になります。

全長(ぜんちょう) 体長(たいちょう) 眼径(がんけい) 吻(ふん) 体高(たいこう) 上顎(じょうがく) 鼻孔(びこう) 下顎(かがく) 前鰓蓋骨(ぜんさいがいこつ) 主鰓蓋骨(しゅさいがいこつ) 側線(そくせん) 胸鰭(むなびれ) 背鰭(せびれ) 脂鰭(あぶらびれ) 尾鰭(おびれ) 臀(尻)鰭(しりびれ) 腹鰭(はらびれ) 肛門(こうもん)


ピラニアの体の特徴としては、一般のカラシン同様、やはり「歯」ですね。サイズが小さいうちは外から見えないかもしれませんが、ギンギンに生えた歯は想像以上の切れ味があります。しかし通常泳いでいる姿では、歯がむき出しにならない個体も多くいます。他には、背ビレと尻ビレの間に「脂ビレ」があることも、カラシンの特徴と同じであります。体表の柄の面では、多くの種で幼魚の頃は斑点があります。このため幼魚の頃の種の特定は難しいので、どうしても欲しい種がある場合は、ある程度のサイズ(確実に違いが分かるのは15cm以上)に達したものを購入しましょう。

 また、魚には舌があります。ピラニアにもあります。泳いでいる姿を見て、口の中で舌が動いているのは見えると思います。死んだナッテリーを解剖して触ったところ、死後硬直していたためツルツルして硬かったです。生前はもっと弾力がありそうです。どのような働きがあるかは不明ですが、舌と上顎の裏が上下に開閉しているところを見ると、小さな餌を離さなくする、又は餌を飲み込む補助をするなどの役割がありそうです。すりつぶす機能はなさそうです。 ナッテリーの歯 ブラックピラニアの歯



体色は、それぞれのピラニアが先天的に持ったものや、飼育環境から、結構変化します。成長につれて体色が褪せたり、斑点が薄くなったりする固体も多くいますが、逆に濃いままのピラニアもいます。昼夜による体色の変化も飼育していて垣間見れるでしょう。私の個人的な好みで言えば、その種の特徴的な色が濃くはっきりしているものが好きです。
 また、魚にも鼻があり、水に溶けた臭いを嗅ぐ力があります。耳もあり、頭の骨の中にリンパ液の詰まった内耳とカルシウムの石(耳石)があり、水中を伝わる音の振動を感じ取ります。目は閉じません。このような魚の特徴をピラニアも持っています。ピラニアの体型は側扁形の体格です。肉は白身で小骨が多いそうです。食べてもうまいとのこと。


ピラニアの性格は、非常に臆病、警戒心が強い個体が多いです。人の見ている前では餌をなかなか食べない個体も多く、物陰に隠れたり、水槽の底でじっとしていたりするピラニアが多いため、先入観を崩されてガッカリしてしまう人もいるかもしれません。しかし指をかざすと寄ってきたり、餌にすごい勢いですぐ飛びついたりする性格のピラニアもいます。慣れてくれば人の目の前でもガツガツやっちゃうようになるピラニアも多いです。そしてピラニアは目が良いのか、ただ動くものや振動に反応し易いのか、かなり敏感です。隠れていたり後ろを向いていても、実はこっそりこちら側が視野に入るような体勢になっていたりします。現地で生き抜くための業なのでしょうか。。。
あと、あまりにピラニアが臆病すぎて、余裕で水中に手を突っ込みまくっている人!舐めちゃいけないですよ。そりゃ水中では噛まれないかもしれませんが、普段の意識から、ピラニアの移動の際にどこか注意が抜けて、やられちゃうかもしれませんよ(←自分^^;)。
またダイアモンドピラニア(ダイアモンドブラックを含む)が獰猛という説が雑誌やWeb等で紹介されるのをよく見ますが、ダイアモンドピラニアでも隠れっぱなしの個体は結構多く見ます。その他の種でも獰猛といわれたり臆病といわれたり情報が錯綜していますが、種によって獰猛かどうかは一概に言えず、それぞれの個体によります。ただ、混泳の点で言えば、ピゴケントルス属のピラニアは同サイズ同士であれば混泳に成功しやすいです。これは野生において集団生活する傾向が強いことにあるようです。ただ混泳成功・失敗に絶対は無いので、混泳をさせる際は共食いを覚悟の上で行ってください。


あと、ピラニアの傷の回復力は驚くほどのものがあります。ヒレや肉をかじられても数日〜数週間で回復します。こりゃ無理だろー、という傷も治ったりします。エラ捲れの外科治療やアゴのイボの切除をしても治ることがほとんどです。歯が抜けても次の歯が生えてくるようです。ちょっとしたphの低下や、擦った程度の傷による目の外傷も、期間があれば治ります。しかし目は深い傷だと治らないことがあるので注意が必要です。これらの回復力の凄さは、南米現地での環境(ピラニアや他の魚、ワニ・鳥などからの外傷・乾季の際は特に)に、遺伝子的にも順応している結果かもしれませんね。



病気についても、ピラニアは大変強いです。白点病の金魚を平然と食べてしまいます。しかし、生き餌から病気や寄生虫感染のリスクはあり、症例は一般魚と比較しても多くは無いと思いますが、少なからず起きています。なまじ外傷や病気に強いために、水質悪化を放置しがちな場合もありますので、注意は必要です。
なお、ピラニアが病気にかかった場合は、ご経験がない人でも見た瞬間「ヤバイ!」と思うはずです。 ピラニアが水槽の底でじっとしている、ちょっと斜めになっている、餌をあまり食べない(ちょっとは食べている)、いきなり暴れる、呼吸がちょっと荒い・・・、そんなのは全然大したことがないです。心配しすぎなのです。 ホントにやばいのは、明らかにヤバイです。 水槽の底に横たわっている、口を少しパクパクしながら水面を力なく漂っている、ヒレや体表が溶けている・・・、そうなったら隔離して薬浴させましょう。以下はカラムナリス病に罹ったエロンガータです。ね、ヤバイでしょ。
カラムナリス病発症のエロンガータ1カラムナリス病発症のエロンガータ2



飼育水槽については、大きめのものをお勧めします。私の希望を言えば90*45*45cm以上のサイズの水槽。特に体高が高くなる種がほとんどなので、ある程度の高さをもち、そして奥行きのある水槽が良いです。この点はアロワナやガーパイクなどの肉食魚と共通しますが、パノラマ感が必要かは、飼育者の好みとなります。初めて飼育する場合は、最低60cmレギュラー水槽(60*30*36cm)でもOKだと思っています。幼魚を飼育する際の最初はむしろこのサイズがちょうど良く、値段も安い上に、ホームセンターなどでも付属品が豊富なサイズであります。初めて幼魚を飼う際に、現状のサイズに合わせて小さい水槽を買ってしまう初心者は多く、無駄になってしまう買い物をしてしまいがちです。60cmレギュラー水槽でも、ピラニアが20cmを超えるサイズになったら、さらに大型の水槽の購入検討が必要となってきます。それまでの数年は60cmレギュラー水槽を使えると思います。

小さい水槽でも可能と思ってしまうのは、お店で小さい水槽でストックされていることも影響しているようです。お店では看板となるほどのピラニアで無い限り、成長を考慮して置いているわけではありません。またほとんどのお店では、ピラニアにやる餌の頻度は結構日数を空けています。長期間空腹でも餓死に強いのは、乾季において水溜り等に隔離された際でも生き延びられることから納得できます。そうでないとお店としても儲けが出ないです。
さらに水換えを頻繁に行うお店に比べ、個人で飼育する場合はそんなに水換えをやっていられません。個人飼育では餌の頻度や量が多くなりがち、そして水換えの頻度が少なければ飼育水の悪化は相当であります。管理を楽にするならば大きい水槽をお勧めします。もちろん飼育者が管理に慣れていれば水槽サイズを小さくしても飼えます。


ピラニアを大きくしたいならば、狭い水槽よりはなるべく大きな水槽が良いです。これはどの大型魚でも同様なことが言えますが、とくにピラニアは飼育環境のサイズに左右されるようです。これは乾季において水溜り等に取り残されたときに、自分自身の成長を抑制させるため、、、という話もあります。ちなみに東京タワー水族館に(2006年4月現在)10数年間いるピラヤ40cm2匹は、何と10cmくらいからの飼い込み個体だそうです。店員さんからのサイズアップのポイントは、『でかい水槽で複数飼い、長期飼い込む事』だそうです。以前は240*80*60cm水槽に混泳させてありました。混泳は共食いのリスクが伴いますが、生き延びるために食べることも成長についても互いに競争するのではないか、とのことです。給餌のペース(週2回のペースで餌はワカサギのみ)を見ても、必ずしも餌の量と頻度だけがサイズアップの要因ではないと思いました。
ただし私の経験上、またはこのサイトを訪れてくれる方の情報から推測すると、やはり餌をよく食べる個体はとても成長のスピードが早いです。ですので、よく餌を食べる個体を選ぶか、よく食べる環境や飼育方法を検討すると良いと思います。

またピラニアはどの種でも、アゴの出たしゃくれ顔ばかりなので、水槽が狭ければ狭いほど擦れてアゴにコブが出来やすいです。セパレータの場合は、穴があるため特に擦れて出来やすい傾向があります。コブは、切り取ればすぐ綺麗に回復するので、購入の際はあまり気にしなくても良いと思います。


濾過フィルターは、水換えの頻度を低くしたい場合は、水槽のサイズに対するものより濾過能力が高いフィルターの方がお勧めです。オーバーフロー水槽は水量や濾過材が多くなりますので、設置が可能であればお勧めしたい濾過方式です。しかしこれは必須というわけではないので、上部式、外部式、外掛け式、水中式、底面式など、どの濾過方式でももちろん飼育可能です。水質の維持は、水換えの頻度を多くすれば問題はありません。ただピラニアは近づいたり、他のピラニアと小突きあったりで、突然暴れることがあります。その際にフィルターのストレーナーが外れたり、各種のコードやチューブ、水温系などが破壊されることもあるので、そういったものを隔離する保護カバーの設置が望ましいです。
また食べ残しやフィルターの詰まりが引き金で、ミズミミズやプラナリアの大量発生を見ることがあるかもしれません。その際は飼育水の悪化を知らせてくれるものと捉え、水換えやフィルターのメンテナンスをしましょう。ピラニアには特に害を与えるわけではありませんので、無理に薬等を入れたり、全換水したりして、ピラニアに負担をかけるのはイマイチです。
経験上、フィルターの併用を行って給餌ペースを絞ってもphは下がりがちです。水換え時に毎回急激なph上昇をさせてしまうのは危険なので、サンゴ砂をろ過材に含めることをお勧めします。私の感覚では、水量1リットル当たり2mlくらいあると、長期間常にph6.5〜6.8をキープできました。この辺は様子を見ながら調節すると良いでしょう。


水流の有無は、体高にどの程度差が出るかは不明ですが、もともと流れの急な川に住んでいる個体ばかりではないので、特に無くても生存に問題は無いです。ただ、ある程度水が循環する程度の流れが合った方が、効率的に水槽全体の水がフィルターに回り濾過されるので良いです。また、エラ捲れしているピラニアをたまに見ます。エラは呼吸する重要な場所ですので、しっかりとエアレーションを行い、水の淀みを無くすため、水流があった方が良いでしょう。


ピラニアの餌は生き餌、人工飼料(大型肉食魚用)、牛ハツ、小魚など、魚肉や獣肉が原料のものがメイン。極小の幼魚のころは冷凍の赤虫やクリルもちょうど良いサイズかもしれませんが、私は幼魚の頃は人工飼料派です。また一般に餌の単食は勧められていません。生き餌の代表の金魚やワカサギにはビタミンB1破壊酵素(サイアミナーゼ)が含まれているとのこと。しかし成長に目に見えるほどの変化があるかは分かりません。セルラサルムス属のピラニアはフィンイーター(ヒレを食べる魚)ですが、魚を丸ごと食べます。ただ、他の大きな魚と混泳させていると、その魚に対し尾ビレを狙う光景が見れるでしょう。こうやってヒレを食べるピラニアのせいで尾びれの長さが変わるため、魚類学的に魚の体長を測るときは、尾びれの付け根から測る、という話があります。

生き餌は、数多く泳がせておけばピラニアが好きなときに食べてくれるので、飼育者は楽ではあります。しかし噛み殺して終わったり、食べ残したりで勿体無い上に、飼育水を悪化させやすいです。生き餌水槽を常備して、適宜あげることをお勧めします。こうやって一定期間別の水槽に置いておくことは、生き餌の病気の発見や、あらかじめ薬浴させることもでき、生き餌から感染する病気の予防にもなります。
人工飼料は生き餌に比べ、安い上に長期間保存ができ、魚肉だけではなくエビ等の甲殻類や、ビタミン、ミネラルやその他の栄養素が添加されています。しかし、雑食傾向の強い種によって差はありますが、人工飼料を食べないピラニアもいます。幼魚のころから粘り強く試していくと成功する場合はあります。

餌については神経質になりすぎず、飼育者が水質を管理し易い程度にあげるのが、飼育を長続きできるポイントです。頻度の目安は1日1〜2回から3日に1回程度でも特に問題はないです。どんな頻度でも1回で食べきれる量に抑えてください。混泳水槽の場合は餌を切らさず頻繁にあげることも成功のポイントとなります。また幼魚の頃は多く食べる個体が成長のスピードが早いです(Maxサイズにどのような影響があるかは不明)。


水質は、南米の各支流によって異なるとは思いますが、弱酸性、軟水という環境が共通しているようです。特にネグロ川で有名なブラックウォーターは、phが低く貧栄養な水です。ブラックウォーターは、病原菌の繁殖を抑制したり、魚が種々のホルモンを生成するために必要なフミン酸やタンニン酸などの、有機化合物を供給したりして、弱酸性の軟水にする効果があります。これらの成分によって、より体色が強く発色すると言われていますが、水槽内で再現するのは単純にはいかないようです。
また、食べ残し等により生物濾過がなかなか進まず、PHが急降下する場合があります。その状態で大量の飼育水を換水するとPHショックの危険がありますので注意が必要です。
輸送直後を除き、基本的には水質・水温の変化や病気などに強く、外傷の治癒も早いので、神経質になり過ぎなくても良い魚であると思います。


ピラニア飼育における水槽のレイアウトは、ベアタンク(何も敷かない状態)が主流です。これは底面に溜まった食べ残しや糞を吸い取り易く、レイアウトを気にせずメンテナンスしやすいからです。ですのでメンテナンスさえやれれば、砂利を敷くのには問題は無いです。むしろ底砂にバクテリアが定住すれば、糞の分解も数日で行ってくれるし、大量な水換えを行っても立ち上がりは比較的スムーズでしょう。
水草については、ピラニアは水草を食べませんが、暴れた際に抜けたり、生き餌を追いかけた際に噛まれることは頻繁にあります。その都度直すには面倒ですし、怪我をするかもしれない機会が増えます。コケ取り用の生物も、貝以外は基本的に食われてしまうので無理に入れられません。貝も、pHが下がりがちなピラニア水槽ではなかなか長期飼育できません(サンゴを使用していれば別)。ベアタンクでは殺風景という方は、飼育が容易で丈夫な水草を植えたり、流木に巻きつけたり、小さなケースに砂利と水草を入れて観葉植物みたいにして入れることが可能です。


水槽飼育下においてもピラニアの繁殖・産卵はあります。私は未経験です。ピラニアの卵は粘着性の沈性卵です。ナッテリーであれば15cmに満たなくても、つまり生後1年でも繁殖が可能らしいです。とくに雨季と乾季に密接に関係しているようで、雨季の時期に繁殖を行うようです。雨季の期間の特徴を推察すると、短期間でのphの上昇と水圧の変化が考えられ、また降雨による水温の低下も考えられます。これを水槽環境で人為的に行うとすると、水換えによって可能です。南米産の他の魚でも、この方法による繁殖例がたくさんあります。
繁殖期になると、ペアで活動し、水草などで巣を作り産卵をするそうです。カラシン科の魚は巣を作る点は共通しているようです。繁殖期に入るとオスメスともに漆黒色になり、各ヒレが黒くなるとの話もあります(我が家のナッテリーたちも今これに近い気が・・・)。特に先にメスの方の体色が濃くなるようです。一方ナッテリーの場合腹部の赤色がさらに濃くなるとの話も別にありますが、この情報は微妙で、見てみないとよく分からないです。ピラニアには外見上、性的な違いがないといわれていますが、アマゾンクラブの店長曰く、ブラックピラニアであれば、メスの方が体高が断然でかくなるとのこと。私自身は現状見分けることはできません。
稚魚は産卵から1週間以内で孵化し、さらに数日でブラインシュリンプなどを食べるとのこと。水槽下では突然産卵が起こるとのことであるが、産卵させたいならばベアタンクは避け、砂利や水草を植え、水温を28℃前後に保っておき、なにより共食いされないような飼育水槽のサイズ、餌の頻度と量を心がけることが必要。
(参考:PIRANHAS, アクアライフ1994-11)
ピラヤの卵 ピラヤの卵
以前亡くしたピラヤ28cmを解剖した際、腹部は、内臓は空っぽで、ほとんどのスペースを卵が占めていました。 卵はタラコ一つ分くらいありました。 東氏(東熱帯魚研究所)の記事によれば、「数千粒、2mm弱の美しいオレンジ色の粘着卵」との情報でしたが、まさにその通りでした。 画像の卵の下は肝臓。結構大きいです。



寿命は20年以上になることもあるようですが、ピラニア同士の混泳失敗、ヒーターの故障等の事故、生き餌からの病気の感染で死ぬ話をよく聞きます。また飼いきれなくなったり、飽きたりして密放流されたピラニアのニュースを聞くこともあります。世間の人は人食い魚としてのイメージが強いため池の水を全部抜いて捜索したり、、、なんて話も・・・。
ピラニアも熱帯魚であるため、水温低下の際は相当活性が弱まります。日本の冬の気温・水温での生存は難しいですが、暖かい地方や生活排水、地熱等の影響によって生存可能な状態になる可能性も完全には否定できないところであります。ただ人間を積極的に襲うという心配はほとんどないと言えますが、在来種の生物が食される危険は大いにあります。(さらに詳しくは密放流について
前述しましたが、ピラニアは高価で一般のお店には置いていないため高値で取引させることもありますので、密放流するくらいなら、ネットオークションで売りましょう。もしくはお店に引き取ってもらうか、自分自身の手で締める、他のピラニアに食べさせる、自分自身で食べる、など他に迷惑がかからないように処分してください。ちなみに中国全土ではピラニアの飼育・販売は法律で禁止されているようです、水族館も・・・(2002.12.26 上海 共同)。




これだけ知っておけば、とりあえず初心者でも世間からはマニアと見られるでしょう。 さらに南米を流れる河川名や産地を覚えたり、各種ピラニアの特徴、日本国内のピラニア輸入情報と歴史、有名販売店情報、海外におけるピラニア情報や南米現地の情報、もちろん一般的な熱帯魚や飼育器具、飼育方法を知ることで、どんどんマニアックになっていきます。あまりこのサイトで煽られ過ぎて、責任もって飼育ができないくらいピラニアを購入したり、残酷な場面だけを見たい!(←もちろんそれもみんなが持ってると思うんだけどね...)、違法にピラニアを仕入れちゃう!、などの行為は私の本望ではないので、世間一般の常識の範囲内で行動してください。


さらにマニアへ!

  ■ピラニア分類
  ■http://kobe.cool.ne.jp/piranha_mania/piranha-name/piranha-name.htm
  ■http://kobe.cool.ne.jp/piranha_mania/piranha-fsmily/piranha-fsmily.htm
  ■http://kobe.cool.ne.jp/piranha_mania/piranha-genus/piranha-genus.htm
  ■http://www.yuzuriha.sakura.ne.jp/~way/fish/amazon.htm
  ■http://f15.aaa.livedoor.jp/~ichthy/chara/chara23SerPi.html
  ■http://www.asahi-net.or.jp/~cs2y-tyms/hyousi1.htm
  ■http://mayatan.at.infoseek.co.jp/pages/12piranha.htm


 ■ピラニア援助交遊ホーム